「入門編のタグだと何がボトルネックか見つけられない時がある」
「サッカー入門編をやってみたけど、もっと課題改善に繋げたい」
「結局タグをつけて何になるの?」
といった方向けにサッカーのタグ付けに関して、入門編の次、「応用編」を今回まとめました。
チームの振り返りの質の向上と、課題改善を図りたい人はぜひこちらもご参考ください。
「シチュエーション型」×「テーマタグ」
「シチュエーション型」は試合中に起こるプレーやアクションに着目してタグ付けをする方法です。
入門編では、ここにサッカーにおいて一般的であり、公式記録に残りそうなプレーをタグ付けしました。
しかし、今回はそのようなタグは使わず、チームの課題を言語化した「テーマタグ」を用いて、「シチュエーション型」でタグ付けしていきます。
「テーマタグ」とは
チームの課題を言語化したタグを指します。
現在のチームの課題が「ビルドアップ」であれば、(ビルドアップ)というタグをつけていくだけで、ビルドアップのシーンがすぐに見返すことができます。
テーマタグの決め方のポイント
テーマタグはチームの課題であればもちろん何でも構いません。現在チームで抱えている課題をタグにしましょう!課題は多すぎると1つ1つが中途半端になりがちです。
攻守それぞれ1つずつ、など絞って短期間での改善を目指しましょう!
今回使用するテーマタグ
今回は「攻撃→守備」というテーマタグを使用します。
チームの課題として、「奪われた後の守備」が上がっており、
"ショートカウンターをよく喰らう。すぐ奪いにいく意識を持つように言っている"
というチームを想定したテーマタグです。
ボールを保持している状態から、ボールを奪われたときにタグをつけていきます。
応用編で使用するタグ
応用編では、「テーマタグ」をメインで使用し、「評価タグ」も用いて、テーマに沿ったプレーがどうだったのか、をタグ付けしていくようにします。
「評価タグ」は表の通りの基準を設けています。
チームとして基準を決めて整理することで、選手の意識改善を目的としています。
- テーマタグ
- 攻撃→守備
- 評価タグ
- 💯
- ⭕️
- 🔺
- ❌
<評価タグ基準>
💯 | ボールを奪われた後、即時奪還できた |
⭕️ | 奪い返しにいき、カウンターを防げた |
🔺 | 奪い返しにいく姿勢は見れた |
❌ | 周りも止まってゴールに近づかれた |
(タグを2列で表示させる方法は こちらをご参照ください)
タグ付けの手順
- 編集画面で映像を再生し、ボールを保持している状態から、ボールを奪われたときに映像を止める。
- タグ付け画面で"テーマタグ"から「攻撃→守備」を選択する
- 「5秒前」の機能を有効にして、「完了」をタップする。
- 映像を再生し、ボールを奪われた後の守備を確認する
*評価タグが入力できるように - 画面左下の「<🕘」のボタンをタップし、3)でタグを入力した時間に戻る
- タグ付け画面で"評価タグ"から該当する評価のタグを選択し、「完了」をタップする。
- 1〜6の手順を繰り返す。
タグ付け後の活用
集計結果を見ていきます。
思ったより⭕️が多かったですが、💯は2つのみでした。
💯のシーンに絞って再生し、即時奪還するために必要な要素を見つけ出し、回数を増やしていきましょう。
また❌のシーンは奪われたあとのアクションに問題があるというよりは、奪われ方が悪くて、アクションができないようなシーンが多かったです。
最後に
サッカーは再現性が低いスポーツですが、奪われたシーンだけに絞ると、共通点が見えてきました。
タグを有効活用することで、見たいシーンをいくつも集めて、繰り返し見れるようにできます。
繰り返し同じシーンを見ることで、課題を解決するヒントが見つかるはずです!
この後は気がついたことを描き込んで、タグ、描き込み両方で、質の高い振り返りと共有をしていきましょう!